投資顧問とヘッジファンドの違いとは?
老後を見据えて、資産運用を始める方が増えています。
資産運用というと銀行の定期預金などがよく知られていますが、昨今のように金利が低い状況では投資効果はほとんど期待できません。
資産を確実に殖やすには、有価証券やデリバティブといったリターンの大きな金融商品をおすすめします。
と言ってもそれらを初めて扱う場合、十分な知識がないまま取引を繰り返し大きな損失を被る恐れもあります。
資産運用に自信が持てないのであれば、投資顧問と呼ばれるサービスを活用しましょう。
資産運用に欠かせない投資顧問とは
投資顧問とは、投資に関わる様々な助言をしてくれるサービスのことを言います。
例えば株式取引で資産を殖やそうとすると、無数にある銘柄の中から株価の上昇が期待できそうなものを選り分ける必要があります。
万が一、下落するようなものを選んでしまうと資産も一気に減ってしまうため、この銘柄選びは非常に重要です。
投資の初心者には難しいこの作業をサポートするのが、投資顧問業者の仕事です。
国内外の経済情勢や相場を分析して、今後値上がりが予想される銘柄を紹介してくれます。
膨大なデータとこれまでの経験から儲かりやすい銘柄をピックアップしてくれるので、どの株式を買えばいいのか迷っている投資家には頼もしい存在と言えるでしょう。
他にも、バランスよく投資できているか、ポートフォリオのチェックも行います。
保有する資産が多くなると偏りに気づかないことも多いので、目減りするリスクを減らすのに役立ちます。
投資では利益を確定するタイミングも重要です。
トレンドを分析し、下落トレンドが始まる前に決済を促すのも業者から受けられるサービスの一つです。
似たようなサービスであるヘッジファンドとは
同じように投資家を支えてくれるサービスの一つに、ヘッジファンドと呼ばれるものもあります。
こちらも投資家が資産を殖やせるようサポートするのが目的ですが、あらゆる取引を一任できるのが大きな違いです。
受け取ったアドバイスを元に投資家が自分で運用するのとは異なり、ヘッジファンドの場合は投資家が資産を手渡すだけです。
後は業者側で様々な金融商品を駆使し、求められただけの利潤を追求する作業に入ります。
一定期間後に運用成績が公開され、依頼した投資家は利益を手に入れることになります。
すべての作業を一任できるため、投資家としては経済の動向や市場の動きなどを気にする必要がありません。
資産運用のことはプロに任せ、自分が本来取り組むべき業務に集中できるのがヘッジファンドの大きなメリットと言えます。
利用している投資家は、一般の富裕層の他、年金基金や機関投資家といった法人も対象に入っています。
こちらの意向に応じて投資スタイルを変えてくれるので、利益を追求したい方はもちろん安定性を重視したい方でも利用できます。
特徴や違いを知って最適な方を選ぶ
このように、投資家をサポートする役割を担っているという意味では、投資顧問もヘッジファンドも似たような立ち位置にあります。
しかしその違いをよく見ていくと全くの別物であることがわかるのではないでしょうか。
どちらも活用することで資産形成に役立ってくれますから、違いを知り比較した上で、自分の投資スタイルに合った方を選ぶようにしましょう。
もし一般の投資家であれば、投資顧問を選ぶのが一番です。
何よりも投資金額の規模的にマッチしていますし、利用料金もお手頃であるため気軽に試すことができます。
アドバイスに関してもしっかりと分析したものが得られるため、それに基づいて取引するだけでも資産を確実に殖やすことができるでしょう。
また、ポートフォリオに関するアドバイスも役立つものです。
長期間にわたって投資を続けていると、初めは完璧だと思えたポートフォリオでも、市場環境の変化によりほころびが生じがちです。
それによるリスクをフォローしてくれるので、安全な資産運用が可能になります。
まとめ
投資を成功させるためには、適切な情報を得ることが大切です。
今回触れた2種類の投資サービスなら、いずれも強い味方となってくれるでしょう。
あとは投資で運用したい資金の総額や、どのように利益を追求するかの投資スタイルなどによって選んでください。